2023年08月14日
高校野球の金属バット
熱戦が続く甲子園で鳴り響く「カキーン!」という金属バットの音。もはや夏の風物詩といっても過言ではありません。
この金属音を生み出す金属バットは、1974年の第56回大会から使用が開始されました。
折れやすい木製バットを使うよりも経費を節減できる。また、減り続ける木材資源の保護にも役立つ、という理由で、
高野連が使用を認めた金属バット。しかし、最近は金属バットの値段が高騰しています。
金属バットのほうが「芯」が広く手がシビれにくいので思いきりスイングできる。木製バットと比較して飛距離が出る、という理由で、現在では当たり前のように全選手が使用しています。
※「芯」:打つ時にボールが当たる部分のうち、よくボールが飛ぶ(反発)ポイントの事。(バットの先の方にある)
木製バットでは範囲が狭く、そのポイントで打つとホームランが出やすくなります。(打球の角度にもよりますが)
金属バットは「カキーン!」という金属音が耳に響き、選手や球審への聴力障害を招いたり、さらにはその音が周辺の住宅地の迷惑になったり、と問題になったこともあったため、1991年からは甲高い音が出ない“消音バット”が採用されています。
因みに社会人野球(大会により使用可)、大学野球、プロ野球では打球速度が速く事故に繋がるため使用が認められていません。
また、古くなった使用済みの金属バットはリサイクルされてます。
車のエンジン部分、特にハイブリッド車で再利用されることが多いといいます。もしかしたら、あなたの愛車のエンジンには、甲子園を沸かせた伝説のホームランを生んだバットが眠っているかもしれません。