2022年03月03日
お世話になります(続)
こんにちは!
今回は、地すべり工事の意味と工事内容の説明をしたいと思います。
地すべりとは
斜面の一部あるいは全部が地下水の影響と重力によってゆっくりと斜面下方に移動する現象のことをいいます。
一般的に移動する土の量が大きいため、甚大な被害を及ぼします。また、一旦動き出すとこれを完全に停止さ
せることは非常に困難です。
日本は、土の性質が弱いことに加えて梅雨・台風などの豪雨により、毎年各地で地すべりが発生しています。
地すべり対策
地すべりは様々な要因(地形、地質、地質構造、降雨、人為など)が組み合わさって発生するため、地すべり対策工の種類もたく
さんあります。 大きく分けて抑制工(よくせい)と抑止工(よくし)にわけられ、抑制工は地すべりの元となる要因自身を低減あ
るいは除去することを目的としています。
抑止工 は地すべりを構造物で防ぐことにより安定化を図るものです。
今回の工事では抑止工の中の抑止杭による地すべり対策を行います。
杭工は、鋼管杭を地すべり面の下の岩盤まで挿入することによって、せん断抵抗力や曲げ抵抗力を付加し、地すべり
土塊の滑動力に対し、直接抵抗することを目的として計画されるものです。地すべり地では、通常、鋼管杭が多く用
いられます。
今回は外径508mmの大口径の鋼管杭を使用して、必要とする地すべり抑止力に対応できるようになっています。
全体設計で32本の杭ですが、今回は9本施工します。
工事期間中はご迷惑をおかけしますが、ご理解とご協力のほど
よろしくお願いします。